
一見価値の無い様に思える物も、よく目を凝らして見ると
そこには暖かな美が宿っているという事があります。
よく有るものは無いけれど、なかなか無いものに出会える旅の喜び
素朴な趣向を味わう楽しみのある宿
岡崎旅館はそういう宿でありたいと思います
宮城蔵王を望むこの場所で、ここ岡崎旅館でしかお味わい頂けないお料理をご用意してお待ちしております。また、純粋に掛け流す温泉に浸り、至福の一時をお過ごしください。
~~HPから引用~~
青根温泉は、蔵王連峰の宮城県側に位置する、宿が5~6軒と日帰り入浴施設が1軒のみで構成された、小規模な温泉街です。
新幹線の最寄り駅は、白石蔵王駅になります。
若返りの湯として
溢れ出る名湯はかけ流しの天然温泉で、約450年前に発見された歴史のある温泉です。

病人が阿弥陀の称号を称えながら入浴すると全快するという言い伝えがあり、現在でも「頭や目に良く効く」といわれております。
また弱アルカリ性の泉質でお肌すべすべになり「若返りの湯」とも呼ばれています。
10歳未満宿泊不可の大人のための宿。趣のある建物がすばらしい
青根温泉には、駅から直通の路線バスがないため、旅館に宿泊する場合は、遠刈田温泉まで路線バスで行き、遠刈田温泉から宿までは送迎してもらえるそうなのですが、岡崎旅館さんの楽天やじゃらんのページを見ると、送迎についての詳細は書いてありません。
そこで、公式ホームページにアクセスすると、遠刈田温泉のバス停から無料送迎してもらえるのはもちろん、仙台駅から無料のシャトルバスも出ていることがわかりました。
事前予約制で定員8名。
宿泊の前々日にダメもとで電話してみると「ちょうど1名ぶんだけ空きがある」とのことだったので、お願いしました。(助手席とのこと)
迎えは仙台駅を13時15分、送りは宿を10時に出るとのことで、乗車時間は片道1時間ほど。宿での時間をめいっぱい楽しむことができますし、仙台駅から遠刈田温泉まで、路線バスに乗ると片道1320円かかりますから、かなりお得です。
仙台駅のパルコ前の駐車場に、13時15分ぴったりに、宿の送迎のワゴン車が現れました。
1時間ほど車に揺られて、青根温泉に到着。
岡崎旅館は、本館(昭和初期に建てられた建物)と別館(新しいほうの建物)がありますが、どちらに泊まる場合も、チェックインは別館のフロントで行います。
奥のほうには囲炉裏のあるスペースがあったり。
お花が飾られていたり
こけしもたくさん飾られていて、賑やかかつ、楽しめます。

受付順に部屋に案内していただき、その際、浴室の場所や食事処の場所なども説明していただきました。
【風呂】★★★★ やや熱めの素晴らしい泉質。
貸切風呂も大浴場も24時間入れる
岡崎旅館には別館(新館)の地下に男女別の大浴場と、本館(旧館)の1階に、空いていればいつでも入れる貸切風呂が2つあります。
まずは、混み合う前に……と思い、男女別の大浴場に入りました。
(大浴場って大抵、夕食前の時間帯が混み合いますよね)

内湯の扉を開けると、けっこう熱気がこもっています。暑い。。。
露天風呂はないのですが、緑が眺められる大きな窓がある、開放感のある内湯です。

しかし、開いている窓もあることはあるのですが、とにかく熱気がこもっていて暑い!
そしてお湯も熱いです。源泉は50度ぐらいですが宿では加水をしていないそうで「熱ければホースで水を入れてください」とのこと。
ちょっともったいない気もしますが、じゃんじゃん水を入れてしまいました。
加水してちょうどいい湯加減になったところで湯船に。
単純泉ですが、力強さを感じるいいお湯です。
しかし、浴室内の熱気であまり長湯はできない感じでした。
次に、本館の貸切風呂へ!
本館は、道路を挟んだ向かい側にあり、外観上はまったく別の建物に見えますが、実は地下でつながっています。
空いていれば、中から鍵をかけて入れます。
私は、別館の部屋に泊まったので、本館までわざわざ来たのに貸切風呂がいっぱいだったら面倒だなあ、と思っていたんですが、滞在中いつ行っても、2つある貸切風呂のうちどちらかは空いていました。
まず、1つ目の貸切風呂。
浴槽、内装共に木造の、新しい浴室です。

洗い場には、大浴場の女湯と同様の、豊富なアメニティがありました。
こちらのお湯は、大浴場ほど熱くなく、熱めの適温という感じで薄めずに入れる温度でした。
大浴場より、だんぜんこちらが気に入りました。
薄めていないので、すばらしくいいお湯です。
震災のときにこちらの浴室は被害があって、それを機に改装したという話を聞きました。
もう一つの貸切風呂には、翌日の朝に入りました。
こちらは、昔ながらのタイル張りの浴室です。

しかし……お湯はこの浴室が一番ぬるめで、入りやすかったです!
おそらく、浴槽への投入量の違いで温度が異なるのだと思います。
もっと早く気づいていれば、夜もこちらのお風呂に入りにきたのになあ。
そういえばこちらの浴室にはなぜか、シャンプーなどの類いがぜんぜん置いてありませんでした。
露天風呂がないのだけがちょっと残念ですが、昔ながらの宿ですから、仕方ないのかもしれないですね。
雪の多い地域、かつ熱めの源泉なので、雪見露天なんてできたら最高だろうと思ったのですが。
【食事】★★★★★ 随所に工夫が感じられる素晴らしい料理。日本酒の種類も豊富。
食事は、本館宿泊者は本館の食事処で、別館宿泊者は別館大広間での会場食です。
夕食の開始時刻は18時か19時から選べます。
特に電話などはなく、時間になったら会場に行く感じです。
まずはお酒を注文。
日本酒の種類も豊富で、印刷されたメニューにはざっと30種類の銘柄が並んでいました。
注文は一合から。
前菜。

蓮芋胡麻酢
鰻博多
おくらとろろ
寄せひじき
川海老艶煮
お造り。

鱒、蒸しアワビ、白ボタン海老。
ボタン海老、ねっとりとしていてとてもおいしかった。
普通の旅館ならこのへんで、鮎の塩焼きなんかが出て来るところですが

和牛フォアグラ包み枝豆ペースト
やはり、ひと味違います。
冷鉢。

野菜炊き合わせ。
お吸い物に続いて煮物も冷製なんですね~。
揚げ物。

賀茂茄子田楽と二色パプリカ。
やはり、単純な天ぷらなんて出てきません。
夏らしさたっぷりで、おいしいです。
酢の物。
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もずく酢。ずわい蟹、きゅうり、ミョウガの酢の物や、
食事も白いご飯ではなく、炊き込みご飯です。
塩昆布ご飯。味噌汁、漬物。
こちらの宿では「夕食には白米は出さない」というこだわりがあるそうで、連泊した方の話だと、2泊したら2日目は別の炊き込みご飯が出てくるそうです。
お酒を飲むと、最後の白ご飯は別にいいかなあと思ったりもするのですが、炊き込みご飯だとつい、食べてしまいますね~。
お腹いっぱい!ごちそうさまでした。
料理目当ての常連さん多数!というのも十分うなずけます。
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